緊急車両に進路を譲ってください

交通に関する情報

交差点や走行中に、赤色灯を回しながらサイレンを鳴らして『道を譲って下さい。ありがとうございます。』とアナウンスしながら交差点、横断歩道通過の手前で、一旦停止、徐行をしながら通過をします。クルマ、歩行者も道を譲る方が多いです。しかし、一部のクルマ、歩行者は我が道の様に緊急車両の前を通り緊急車両の通過を妨げる方がいるのに驚きです。
緊急車両通過を妨げについて説明します。

道路交通法施行令で指定される主な緊急車両紹介

公共の緊急車両

警察車両・消防車両・皇宮警察車両・自衛隊車両・道路パトロール車両・自治体の救援車活動車両・災害対策本部車両・爆発物処理筒車両等

 

民間の緊急車両

電力会社車両・ガス会社車両・水道会社車両・JAFなどのレッカー車両・病院のドクターカー・
赤十字血液センター・製薬会社の輸血や臓器の搬送車両等

歩行者ももちろん道交法を守らなくてはならない

日本の道路(公道)では、歩行者であっても道路交通法(以下、道交法)を守らなくてはならない。道交法の第七条第一項には「道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等に従わなければならない」とあります。歩行者も信号を守らなくてはなりません。警察官の指示に従うことが必要です。
幼稚園や保育園、小学校などでも信号を守るように教育されています。小学生の頃、学校にお巡りさん達が、児童を校庭に集めて交通ルールを実演を交えて自転車の乗り方、横断歩道の渡り方など交通ルール等を教えて頂きました。今も生かされています。日本の教育制度のなかで育った人は、道交法を知らなくても信号を守ることは日常生活で必要な事です。

お互いの小さな心遣いが大切です

交通事故は、お互いに気をつけることで最小限に防ぐことは可能だと思います。その原因は、運転者の交通法規違反だけではなく、歩行者の交通法規違反ということも少なくありません。
運転者が交通法規を守ることは言わずもがなですが、歩行者も交通法規を守り、自分の命や大事な方の命を守りましょう。

緊急車両と歩行者

何のために法律が存在するのかといえば、それは犯罪を取り締まるためではなく、国民が安全で快適に暮らせるためのルール。それを守るのは国民の義務であり、その上で権利を利用、主張すべきだろう。緊急自動車に道を譲らないことは無責任過ぎて、これは深刻な問題になっています。
救急車を含む、緊急車両の走行については道路交通法に示されています。
緊急車両は、道路交通法第41条により、第38条前段の適用を除外するとなっています。
・横断歩道等に接近する場合は減速すること
・横断歩道等を横断しようとする場合歩行者がいれば、横断歩道直前で一時停止し、かつ、通行を妨げないこと。
ですから緊急車両は、横断歩道に近づいても減速する必要はありません。しかし、横断歩道を渡ろうとする歩行者は優先しないと行けません。法的には、緊急車両と言えど、歩行者に避譲義務は無いわけです。

歩行者も緊急車両を譲るのは義務化

今の歩行者

歩行者と言えど緊急車両に道を譲るのは、道徳上あたりまえだと考えています。そのような考え方は多数派だと考えます。法律は「知らなかった」では済まされないし、許されません。ドライバーは免許を取得する時に学科試験があるため、道交法を勉強をしますが、免許を持っていない人は、なかなか法律を勉強する機会が少ないとおもいます。そのため法律に無知で、歩行者は道路交通では何も縛られない最強の存在と勘違いしている人も少なくないのです。
歩行者が優遇されるのは、交通事故に遭った際に弱者救済の考えからのことで、実際の道路交通でヒエラルキーのように歩行者が頂点に君臨している訳です。事故を未然に防ぐ道交法の考えから言えば、歩行者も法律を遵守しなければなりません。学ぶ機会を与えられていないことに甘えて、つい自分ルールで判断してしまいがちです。

許されない行動

足早に通り過ぎれば、「自分のあたりまでなら許されるだろう」なんて勝手な解釈をしたり、自分としては救急車を避けているつもりで急いで渡るという勘違いをされています。
救急車側から見れば確実に通行できると判断することが難しくなる、迷惑な存在です。
もうひとつの問題は、その歩行者も日時が違えばドライバーである可能性も高いということです。
ドライバーである時には緊急自動車の接近を知れば左に寄って停車するものの、歩行者である時にはクルマが停車しても「オレは歩行者様だ!」と言わんばかりに、救急車よりも先に渡ろうとします。
そこまで強硬ではなくても、「クルマじゃないから、いいか?」みたいな気持ちで、足を止めることなく横断歩道を渡り切ってしまう人が目立ちます。小さな行動が迷惑を被る搬送される急病人、怪我人のことをちょっと考えてみて欲しいです。

深刻な問題

歩行者について話を広げると、自転車専用道を堂々と歩き、周囲を確認せずに横断する歩行者、また広い歩道がありながらも「平らだから」という理由で車道の路肩をランニング、ウォーキングする(しかも黒づくめだったりする)歩行者もおられます。
彼らは、自分だけがリスクを背負い、それに納得していればいいという勝手な考えです。
何のために法律が存在するのかといえば、それは犯罪を取り締まるためではなく、それを守るのは国民の義務です。
緊急自動車に道を譲らないのはそれくらい厳格に考えてもいいほど、これほど深刻な問題です。

リンク先
これが現実緊急車両を譲らない歩行者
https://www.youtube.com/watch?v=thpe6qxMyUI

無神経で緊急走行中救急車を止め、我が物で走り抜ける身勝手!
https://www.youtube.com/watch?v=PL97OlYHtTU

横断歩道接近時の緊急車両減速義務免除の特例

横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、一般車両は歩行者を妨げないように徐行もしくは停止をしなければなりません。緊急車両はその義務が免除されています。

世界と日本との緊急車両認識違い

アメリカでもヨーロッパでも車、歩行者は緊急車両が来たら最優先で道を譲ります。緊急車両も日本とは桁違いの速さで目的地に向かう様です。先進国である我が国を見ますと、都市部では交差点の度に徐行しゆっくり走行される緊急車両が多いです。その様な原因の一つが横断歩道の歩行者です。緊急車両が接近してきても、止まらない人が多いのです。緊急車両も歩行者と接触したら社会問題になるため、やむをえず最徐行しマイクで歩行者に「道を譲ってください!」とお願いしなければならない状況です。他の先進国なら歩行者もすぐに道を譲り、新興国であれば歩行者が居ても緊急車両は凄い勢いで走ってきます。緊急車両が「譲ってください、お願いします!」を連呼しながら徐行しなければならないのは、悲しいことに日本だけです。

まとめ

近年、スマートフォンが急速に普及し、ハンズフリー機能で会話を楽しんだり、両耳にイヤホンを付けて自分だけの空間を作り音楽やゲームを楽しむ方が増えています。けっしていけないとは言えません。でも、生活において様々なルールが存在しています。その中の一つ緊急車両通過の譲り合いもその一つです。もしかしたら、あなたの大切な方が助けを求めているかもしれない。と考えると必然的に緊急車両通過時に道を譲ることが自然と行動に出てくるとおもいます。
決して、『私は関係ない。あ~なんか来た』では許されないのです。
もしかしたらあなたの大切な方が助けを求めていることで、緊急車両を必然的に道譲ると思います。

 

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