センターラインや車線の種類と意味を解説!白線と黄色線の色の意味とは?

交通に関する情報

クルマを運転すれば必ず見にする道路のセンターライン(中央線)それぞれに意味があります。
なんとなく知っていても交通違反をしないため、そして、なにより安全運転を務めるために、もう一度センターライン種類と意味をご説明します。

高速道路と一般道路白線破線の違い

高速道路
車線境界線は白線8m空白区間12m計20mで構成されています。

一般道路
車線境界線は白線5m空白区間5m計10mで構成されています。

センターライン3種類の意味と説明

センターラインの白線の破線と実線、黄色の実線でどう違うのか。
センターラインははみ出しして通行してもよい。追い越しのためのはみ出し通行禁止などご説明します。

白色のセンターラインの破線と実線は道路幅で決まる

センターライン(中央線)は、対向車線との間に引かれ、進行方向を分離するために設けられた線のことです。中央分離帯が設置されている道路では、中央分離帯がセンターラインに相当します。白色のセンターラインには以下の2種類があります。

白色の破線:センターラインの右側へ、はみ出して通行してもよい。前走車を追い越したり駐車車両を避ける際にははみ出すことができる。

白色の実線:センターラインの右側へ、原則としてはみ出しての通行は禁止。ただし、はみ出さなければ追い越しをしてもよい(※道路の片側の幅が6m以上ある場合)。

白色の破線と実線のセンターラインの設置基準は、道路幅に応じて決まります。白色の破線は道路幅が片側6m未満の道路に設けられ、実線は片側6m以上ある道路に設けられることになっています。
実線の場合は広い道路幅があるため、センターライン右側へのはみ出しての通行が例外を除いて認められていません。

黄色の実線は、センターライン右側へ追い越しのためのはみ出し通行禁止

センターラインが黄色の実線の場合は、「追い越しのために」車線の右側へはみ出して通行することが禁止されています。つまり、工事や駐車車両などの障害物がある場合は、追い越しではないのでウインカーを出して右側部分にはみ出して通行することができます。
また、黄色の実線と白色の破線が組み合わされて2本引かれているセンターラインの場合は、白色の破線側から右側へはみ出しても違反にはなりませんが、黄色の実線側からは追い越しのために右側へはみ出すと違反になります。

実際の道路は基本形だけではありません

先に挙げた基本のパターンは、必ずしも単体だけで用いられているとは限らず、何らかの形で複合的に用いられていることもあります。ただ、これらもそれぞれの線が持つ意味を複合した結果そうなっているに過ぎず、走っている側の線が持つ意味を守れば問題ありません。

白色実線が二重の説明

白色実線が二重になっている場合、それは白色実線と全く同じ意味と理解して差し支えありません。あえて二重にしているのは、その道路においてドライバーに目立つように強調して、特別の注意喚起を行うことが目的です。
二車線道路の中央に引くなど、認識を誤ったら対向車線の車と大事故になりかねない場所で、道路を区切る目的で用いられます。
特に、交通量が多い場所ではセンターラインが1本だと分かりにくい場合があるため、白色実線を二重に引いているケースが目立ちます。

白色実線が黄色実線で挟まれている

白色実線が黄色実線で挟まれている場合、白色実線は道路の中央を示す目的で引かれます。
ただし、ここで有効になるのは黄色実線で、停車している車をパスすること自体は差し支えありません。このような実線の構成にしているのは、反対車線にはみ出した場合、重大な事故になる可能性が高いため「要注意」だとドライバーに知らせるためです。
地域によっては、事故多発地帯に設けられることもあるようです。

白色破線が黄色実線で挟まれた説明

白色破線と黄色実線は、まるで真逆の意味合いを持つ線です。
一見すると意味を理解するのに戸惑うかもしれませんが、これは黄色実線の意味が優先します。
白色破線の道路(追い越し・はみ出しOK)の一部において、追い越し目的のはみ出しを禁止する区間のことで、基本的には白色破線の道路ではあるものの、山道のカーブ部分・幼稚園や学校の前など、注意喚起が必要なセクションで用いられるものと考えてよいとおもいます。

黄色実線と白色破線が並ぶセンターライン説明

自分が走っている側の中央線は黄色実線なのに、対向車線には白色破線が並んでいる道路を見かけることがあります。
これは、それぞれの車線に適用されるセンターラインが異なることを意味しており、今回の例であれば自分は追い越し禁止・対向車線は追い越しOKとなります。
実際の道路では、坂道で上り坂の側に白色破線が設けられていることが多いようです。

応用編!変わったセンターラインの種類

基本とその組み合わせが分かったところで、今度はセンターラインの応用編についてご紹介します。中央線の延長線として考えるものや、一定のルールに基づいて基準が変わるものなど、知らなければ困惑するセンターラインもありますから注意が必要です。
ゼブラゾーン(導流帯)は走行可能です。
ちなみに、ゼブラゾーンは原則として「車が入らない場所」という前提で引かれています。
ゼブラゾーンを走ること自体に罰則はありませんが、仮にゼブラゾーンに入って事故を起こしてしまった場合、車両事故の過失割合に影響することがあるので注意しましょう。
くれぐれも、周囲の安全確認を行い安全運転をお願いします。

まとめ

運転中に目を引くセンターラインに出会ったら、たとえ意味は知らなくとも、ドライバーは何となく慎重な運転を心がけるものです。
意味をきちんと理解していれば、自分がどう動けるのか・動くべきなのかがわかるため、より事故の可能性が少なくなります。
しかし、自分がうろ覚えだったという場合、他のドライバーも同様である可能性がありますから、あまり過信しないことが大切です。
あくまでも、道路状況や前を走るドライバーの雰囲気を察しながら、無理のない運転を心がけたいものですね。

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