信号機のない横断歩道・自転車や歩行者横断妨害違反

役員運転手の仕事

    この記事では、「信号機のない横断歩道での交通ルール」について取り上げます。
自転車運転目線、そして歩行者目線、それぞれ実際に私が実体験で感じた事を
踏まえ、信号機の無い横断歩道のありかたとルールについて確認していきます。
『向こうに渡りたいのに、車、バイク止まってくれない。車の流れが切れるまで待たないと駄目?』
歩行者の方はそんな不安を感じながら、車の運転手の方が止まる、あるいは譲ってくれるまで待つ。そんな事を思いながら信号機の無い横断歩道で待っています。
そんな経験はありませんか?
信号機のない横断歩道での交通ルールについてはわかっているようでわからないといった声も多いです。

 信号機のない横断歩道での歩行者とは

 歩行者とは

   歩行している人の事を指します。

定義
身体障害者用の車椅子、歩行補助車等又は、小児用の車を通行させる者。
自動二輪、二輪の原動付き自転車、又は二輪若しくは三輪の自転車を押して通行させる者。

※分かりやすく説明します
・歩行補助車・・・シルバーカー・手押し車
・二輪の原動付き自転車・・・一般自転車/電動アシスト自転車
・三輪の自転車・・・一般自転車/電動アシスト自転車
(道路交通法第二条第3項、一部要約)です。

  歩行者妨害とは

   車の運転をする方はご存知と思います。改めて「信号の無い横断歩道は歩行者優先」
というルールです。少し真面目な内容になります。
運転者は「信号の無い横断歩道の手前では、基本的に停止できるような速度で進行
する義務」があります。
(横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合は除く)
運転者は、信号の無い横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合には、停止してその通行を妨げないようにする義務。
信号の無い横断歩道では、横断しようとする歩行者がいた場合は、停止できるように減速して手前停止線で必ず一時停止しなければなりません。
これに違反すると「歩行者妨害」違反となります。

 世界と日本の歩行者の認識違い

   日本では、信号機のない横断歩道では歩行者がいても車は止まらない。
イギリスやオーストラリアでは車は必ず止まる。それがルールだからだ。
日本の道路交通法でも歩行者優先で車の停止が定められているが、ルール
が守られていない。歩行者と車のあいだには日本人独特の「あうんの呼吸」が
あって、その中でいつ渡るかを決めているようだ。ただ、外国人は「日本人は親切
で礼儀正しい」と信じているので、車が止まると思い込み、事故にあう人が出かねない。
この問題に取り組んでほしい。(ある海外の方が感じた感想です。)
文面にある様に「日本人は親切で礼儀正しい」ことが海外の方は高く評価されている
様です。決めつけも堅苦しいですが、近づけたいです。

歩行者妨害違反 反則点数 反則金(大型車、普通車、二輪車、原付き)

歩行者妨害の反則点数、反則金です。

車種         反則金

大型車       12万円

普通車        9千円

自動二輪      7千円

原付        6千円

歩行者が譲ってくれたら横断歩道通過 これ違反

「歩行者さん、お先にどうぞ」と運転者がジェスチャーをして、歩行者は軽く会釈して横断します。ありがちなシーンですね。そういうのも違反になるのか。
待ち伏せ取り締まりの罠にハマり、素敵な若奥さんがブチ切れ。違反切符を破いた理由とは
横断歩道に接近するときは、横断しようとする歩行者等がないことが明らかな場合を除き、横断歩道の直前で停止できるような速度で接近せよ。とのことです。例えば横断歩道の手前に駐停車違反のトラックがいて見通しが悪い場合は、「横断しようとする歩行者等がないことが明らかな場合」に当たらない。よって直前で停止できるような速度にまで減速する義務である。
前方の横断歩道を横断中の歩行者、または横断しようとする歩行者がいるときは、「当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。という事です。

実際体験 信号機のない横断歩道での実際の体験

普段車を使った仕事をしています。
信号機の無い横断歩道が見え、歩行者が横断をしたい雰囲気がわかり、横断歩道前で止まり歩行者を横断譲る寸前、後方車が私の車を右側反対車線から抜き、思わず歩行者にクラクションで横断を止めました。
当然、対向車も止まりました。周囲には、歩行者の方も多数おられヒヤッとし、呆然でした。
その後、問題なく、歩行者は横断をされました。
また、横断歩道付近で、人が立っているので、横断かな?と思い横断歩道手前で止まります。
しかし、その方はタクシーを止める為に横断歩道前に居た様でした。
皆さんは、そんな経験、遭遇された事もあるかもしれません。
歩行者側から見た車、車の立場からみた歩行者がいったいどのように映るのか、体験談をもとに具体例をあげました。

歩行者側から見た車

  • 「幼児を連れて朝夕20分の道のりを歩きます。信号のない横断歩道では止まる車はありません。減速していない車が見えていても、あえて少し横断歩道に2、3歩踏み出して初めて止まる車がほとんどです」(40代女性)
  • 「都会(東京)などでは、まず止まってもらえませんね。地方だと止まってもらえることもある。心の余裕がないのでしょうか。以前、米国のロサンゼルスで街歩きをしていた時は、かなりの頻度で止まってもらえました」(神奈川県・60代男性)「危険を感じるので、止まってくれるのを確認するまで渡りません。たまに、丁寧な運転でスピードを緩めて止まってくれる車と出会うと、とてもうれしく気持ちよくなります」(50代女性)
  • 「信号の無い横断歩道を歩いていたら車がクラクションを鳴らしながら走ってきたので立ちはだかって停車させたら怒鳴られたので説教した」(50代男性)
  • 「自分の車が横断歩道で止まって歩行者が歩いていたら対向車が目の前を通過していった。警察官がスピード取り締まりをして歩道にいても、その前の横断歩道を渡ろうとしたら自動車は止まらず、警察官も何もしなかった」(40代男性)
  • 「最近は歩行者役ばかりですが、まず止まってくれる車はありません。もう一つ気に入らないのが、横断歩道なのに歩行者が渡るときに何となく駆け足や早足になりがちです。何も悪いことはしていないんですが」(50代男性)

車の立場から見た歩行者

  • 「歩行者として……横断歩道で車が止まらない、止まってくれないという経験はないです」(70代男性)
  • 「手を上げていれば車は止まります。ただ立っているのであれば、運転手はわからない。日本のドライバーはマナーが良い。歩行者の方が、ワガママだと思います」(60代男性)
  • 「止まってもらえなくても、自分は待つし、実際止まってくれる人は必ずいる。逆に、車が待ってるのに歩いて渡る人が多くて、見てるこっちが申し訳ない気持ちになる。特に、スマホにイヤホンで、全く車に気づいてない人には、腹が立つ」(10代女性)
  • 「信号機のない横断歩道を渡るとき、車に向かって手を上げるとほとんどの運転手が手招きで通してくれるので、このような指摘はわかりません。渡るときはお礼の一礼はします」
    (70代女性)

信号機のない横断歩道を渡る自転車に対して一時停止義務

    信号機のない横断歩道で自転車に乗っている人が横断歩道を渡ろうと止まっている場合歩行者と
同様に車は一旦停止の義務あるの?

3パターンの考え方となります。
ここでは、自転車に優先権があるかが重要になります。
・自転車横断帯のみがある場合
・横断歩道・自転車横断帯の両方ある場合
・横断歩道しかない場合自転車優先の自転車横断帯があるので、車は一時停止の義務が生じます。
3つ目は判断が難しいところです。

   先程上記の内容に説明しましたが、この場合自転車から降りて押してる状態は
歩行者とみなされます。よって車は一時停止する義務があります。
自転車に乗っている状態車に優先権があり一旦停止の義務は生じない。様です。
つまり片足のつま先を地面につけてサドルに乗っている場合は、歩行者とみなされず
ここで、実際細かい事まで、知っている方がどれだけおられるかが焦点です。
法律上はこの様な事を記載してます。しかし、とっさに車は一旦停止後歩行者・自転車等を
通過させてから横断歩道を通りします。横断歩道付近では、その時の状況で慎重に対応する事が大切であります。
人と車は明らかに大きさ、重量が違いがあり、事故を減らしお互いの命を守るためにも
ドライバーの責任が問われます。
いかがでしたか、横断歩道で信号機あるケース・ないケース、自転車横断帯があるケース・
ないケースいろいろとご紹介しました。やはり、一番大事なのは、車のドライバーが
路上では一番強い立場にあるという事、そして常に安全運転に心がけるのが必要と思います。

まとめ

    取り締まり強化は、交通事故を防止し、「横断歩道は歩行者優先」のルールを浸透させるための政策です。運転者がこのルールを守ることはもちろんですが、歩行者も、横断歩道のない道を横断することは大変危険なので避けるようにしましょう。
横断歩道前では、横断しようとする歩行者がいないことが、交差点の信号機や道路の見通しなどで明らかでない限り、停止できるように減速しなければならず、横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合には、手前の停止線で必ず一時停止しなければなりません。 これに違反することを、「歩行者妨害」違反とよんでいます。

 

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